仕事を辞めるベストタイミングは?上手な退職方法を教えます♪
1.次の仕事が決まってから辞職
2.「転職先の入社日」から逆算
3.退職前にすべき事を確認
4.退職の3か月前から「退職交渉」
5.上司に辞意を伝えましょう
6.繁忙期を避けるような配慮を
7.「ボーナス問題」を整理
8.ボーナス金額が確定してから退職の話
9.まとめ
会社を辞めたいと思ったとき、「退職予定日」を決めると思います。
一般的にはどのようなタイミングで退職するのが良いのでしょうか?
会社の都合、もちろん自分の都合も考えて、適切なタイミングで会社を辞めたいですよね?
会社に迷惑をかけず、自分にも都合が良い「退職する8つのタイミング」をチェックしてみましょう。
1.次の仕事が決まってから辞職しましょう
会社を辞める人は、ほとんどの場合、退職後の仕事が決まっていると思います。
次の仕事が決まっていない状態で会社を辞めたいと思っている人は、一度会社を辞める事を踏みとどまるようにしましょう。
現在の仕事や職場が嫌だからといって、次の仕事が決まらない状態で会社を辞めてしまうのは避けた方が無難です。それは退職後にすぐに仕事が決まる保証がないため、無職の期間ができてしまう可能性があるからですね。
無職の期間が長くなると、給料を受け取れない時期が出てしまうかもしれません。
失業保険を受け取れる場合でも、給料よりも受け取れる金額が少なくなるため、借り入れがある人や、ぎりぎりの生活を送っている人は、生活に困窮してしまう恐れがあります。
また無職の期間ができてしまうと、履歴書を見た人が不審に思う可能性があります。
「何かトラブルを起こして、会社を辞める事になったのかもしれない」と余計な勘繰りをされてしまい、再就職が難しくなるケースがあります。
会社が倒産したなど、適切な理由がないのに、無職の期間を作るべきではありません。
精神的に限界で、すぐに職場を離れないと心身に悪い影響が出そうな場合などを除けば、次の仕事を決めてから会社を辞めるようにした方が良いでしょう。
2.「転職先の入社日」から逆算しましょう
仕事のブランクを作ってしまうと、給料面で困った事になるかもしれません。
また、履歴書に傷をつけてしまう事になりかねません。転職先をみつけてから、会社を辞めるようにしましょう。
転職活動がうまく行き、転職先企業から採用が決まったら、会社を辞める退社日を設定しましょう。
退社日のベストの日は「転職先の入社日の前日」になります。仕事と仕事の間にブランクを作らないことが、先述した理由から大切だからです。
「退職日を決める時は、転職先の入社日から逆算する」という事を覚えておきましょう。
3.退職前にすべき事を確認しましょう
転職先での入社日が決まったら、その前日までに退職をする事が必要になります。
ベストなタイミングは「転職先の入社日の前日」ですが、それまでに退職を済ませば、特に問題はありません。
ただし「辞めます」と言って、すぐに退職をできるわけではありません。退職するまでに、何をしなければならないのか、知っておきましょう。
それには、まず「辞職の意思」を会社側に伝える必要があります。
民法では「退職日の14日前まで」に辞職の意思を会社に伝えれば問題ないとされています。しかし現実には、もっと前の日に伝える必要がありますよね。
4.退職の3か月前から「退職交渉」をしましょう
まず、会社を辞めると決めたら「退職交渉」をする必要があります。「辞職をしたい」と言ったその日に、辞職が許されるとは限らないからです。
もちろん強く引き留めをされても、労働者は法律で守られていますので、強引に辞める事はできます。
しかし、世話になった会社に、後ろ足で砂をかけるようなやり方で辞職をするのは避けましょう。
同じ業界で再就職をする事が決まっている場合は、業界内で悪い噂が流れてしまう可能性もあります。きちんと筋を通したやり方で退職するようにしましょう。
社会一般的な考えでは、「退職の3か月前」に退職の意思を伝えるのがベターだとされています。
その後に行う「仕事の引き継ぎ」を考えても、新しい人材を補充する上でも、早めに辞職の意思を告げるのが社会人としてのマナーです。
5.上司に辞意を伝えましょう
辞職の意思を伝える相手は、「直接の上司」になります。
さらに上の上司に辞職の意思を伝えてしまうと、直接の上司の立つ瀬がなくなってしまいます。いちばん近くの上司に、「辞職の相談」という形で辞職の意思を伝えるのが礼儀です。
「大切な話がありますので、二人だけで話す時間を作ってくれませんか」とお願いしましょう。
「考え直してくれ」などと言われるかもしれませんが、次の仕事が決まっている事などをきちんと話して、退職を認めてもらえるように、精一杯努力をしましょう。
6.繁忙期を避けるような配慮をしましょう
辞職の意思を伝える時に、会社の繁忙期を避けたほうが良いでしょう。忙しい時は、上司もピリピリしています。
きちんと話を聞いてくれるか分かりませんし、聞いてくれても気まずい空気になるでしょう。「何もこんな忙しい時期に、辞めると言わなくてもいいだろう」と上司は思うはずです。
また、職場の他のスタッフも同様の意見を持つはずです。さらに引き継ぎのための作業をするのも、繁忙期では難しくなります。
自分がするべき仕事を最後まで終わらせる事ができずに、退職日を迎えてしまう事も考えられます。誰かが退職した後で、たくさんの仕事が残っている事が分かった時、その退職者の評価は最悪になります。
仮にその場はしのげたとしても、長い目で見れば、自分に不利な状況になる可能性もあります。逆に比較的仕事がなく、暇な時期なら、上司も、同僚にも心の余裕があります。
会社を辞める事を寂しく思うかもしれませんが、丁寧に仕事の引き継ぎをする事ができます。例えば人事異動の内示があった直後の場合は、まだ仕事がスタートしていないので、仕事の引継ぎが容易だと思います。
長く勤めていれば、会社のどの時期が忙しいか、理解しているはずです。転職をする時は、できるだけその時期を外すようにしましょう。
7.「ボーナス問題」を整理しましょう
仕事を辞める時に「ボーナスを受け取るべきか」という問題があります。
ほとんどの企業では、年に2回、6月と12月にボーナスを受け取る事ができると思います。「ボーナスをもらってから辞めたい」という気持ちもありますが、「ボーナスを受け取った直後に辞めるのは、申し訳ない」という気持ちもあるでしょう。
ボーナスを「会社からのプレゼント」のように考えていると、辞める人間が受け取っていいのか疑問に思うかもしれません。しかし基本的にボーナスは、「過去の労働に報いる行為」です。
ボーナスまでの期間、厳密にいえば、ボーナスの賞与額が確定するまでの期間に、その人が仕事を頑張った労をねぎらうためのお金です。
そう考えると、ボーナスを堂々と受け取ってから、仕事を辞めるのは悪い事ではありません。
8.ボーナス金額が確定してから退職の話をしましょう
ボーナスを受け取ってから会社を辞めようと決めたら、きちんとボーナスを受け取れるよう心がけましょう。
ボーナスに関する就業規定は、企業ごとに違いますので、確認するようにします。
「○月○日の時点で、賞与額を確定する」という就業規則をみつけたら、その日を越えた時点で、辞職に関する話をすると、ボーナスを満額受け取る事ができます。
企業によっては、賞与額を確定する前に辞職の意思を伝えた場合、ボーナスを大きく減額する恐れがあるからです。
もちろん、退職日の3か月前までに辞職の意思を伝えるのが、基本的なマナーになりますので、迷惑をかけない事を前提にして、辞職の意思を伝えるタイミングを決めましょう。
9.まとめ
会社を辞めたいと思ったら、転職活動を始めましょう。そして次の仕事が決まってから辞めるようにします。
転職先の入社日から逆算して、3か月前までに仕事を辞める意思を伝えましょう。
自分のすべき仕事を全て終わらせて、仕事の引き継ぎもしっかりし、有給休暇を消化して、ちょうど入社日の前日に退社をするのがベストのタイミングになります。